総火演に行きました(後半)
みなさん、こんにちは!
私、今日の仕事が中止になり、思いがけず休みになってしまいました。
その連絡が来たのが、昨夜、清水の自宅を出る直前だったので、そのまま今日明日と自宅で過ごすことが出来てラッキーです。
横浜に戻っていたら、やることがありませんからねぇ・・・。
さて、前回の続きです。
約15分間の休憩の後、後段演習「島嶼部における統合作戦」が開始されました。
今年は、特に宇宙、サイバー、電磁波といった新領域での戦いまでも念頭に置いたものとなったようで、先ず、ネットワーク電子戦システムが展示されました。
これは電子戦統制装置
そうして電子戦装置Ⅱ型
電子戦装置Ⅲ型
電子戦装置Ⅳ型
これらの装置で、電波の収集・分析を行うとともに、敵の通信電子活動を妨害して、情報優越を獲得するのだそうです。
現代の戦闘って、砲や鉄砲を撃つだけではないのですねぇ・・・。
同時に公開されたのが、水際防衛の切り札である03式中距離地対空誘導弾(航空機を打ち落とすミサイルのことです)と、
12式地対艦誘導弾(艦船を沈めるミサイルのことです)
この対艦ミサイルは、最大射程は200km(じきに改良されて300km)のミサイルで、海上を超低空で飛んで敵の艦船を攻撃する最新兵器です。
これが将来、南西諸島、つまり奄美大島や宮古島、石垣島等に配備される訳ですねぇ・・・かの国に対する抑止力になれば良いのですが・・・。
それから、今回の演習で初めて一般公開されたのが、この19式装輪155㎜りゅう弾砲です。
これはまだ試作品だそうですが、今後、全国の野戦特科部隊に配備されるとナレーションで言ってましたよ。
さて、シュミレーションの開始です。
シナリオは、島嶼部に配置した部隊による敵部隊の阻止、増援部隊による敵部隊の撃破、増援部隊による敵部隊の撃破と、陸上自衛隊だけでなく海上自衛隊および航空自衛隊の各部隊が連携して作戦を遂行していくというもの。
これはその上陸してきた敵を射撃する96式装輪装甲車
UH-60JAブラックホークが飛んできて、
兵員を下ろします。
続けてAH-1Sヒューイコブラが2機編隊で接近、
眼前を高速で駆け抜けて・・・
敵上陸地点に射撃を開始
CH-47チヌークから兵員が降下して
機内から高機動車が出動。
次は離島奪還作戦の要、昨年創設された水陸機動団に配備されている水陸両用車AAV7による射撃。
87式偵察警戒車RCVによる射撃
87式自走高射機関砲が敵航空機を制圧して、
空挺部隊の重要地域への降下、展開
戦車等が突撃支援射撃を行い、
最後に突撃ラッパが鳴り響いて、全軍突撃、敵を殲滅となり終了しました。
この演習では35トンの実弾、金額にして5億5千万円相当が使用されたとのこと。
なるほど、その閃光、発射音、衝撃波・・・凄まじいものであり、大迫力の演習でした。
この演習を行えば、必ず左翼系のマスコミやその方面の評論家たちが、何億円も使って勿体ない等の論調を繰り広げますが、今の日本を取り巻く情勢を見れば、これでもかなり控えめな演習ですよ。
放っておけば、尖閣諸島も南沙諸島や西沙諸島、チベットの様になることは明らかですしね。
それにね、弾薬には使用期限があるのです。
この使用期限を過ぎるとね、弾薬はカタログデータどおりの性能を発揮出来なくなる可能性があるのですよ。
つまり、イザという時に撃つと不発だったりするワケ。
だから、使用期限が来る前にこのような演習で消費して、消費した分の新しい弾薬を補充して有事に備えなければならないのです。
それから、この演習の見学者数は2万4千人だったそうです。
なるほど、帰りは大混雑で送迎バスに乗るまでに50分間も並びましたよ。
毎年、この混雑さえなければ最高なんですがねぇ・・・。
では!
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