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2020年12月26日 (土)

初冬、魚影が濃かった大瀬崎(2本目)

みなさん、こんにちは!
前回の続きです。

1時間ほどショップで休憩して、2本目は11時30分から準備開始。
湾内の大瀬神社に近い所に、ヤシャハゼが出ているとのことで、そのヤシャハゼ狙いで潜ることになりました。
ヤシャハゼは、概ね南方で見られる魚で、石垣島では普通に居ますが、伊豆半島ではレアかな。
おそらく、卵か幼魚の時に黒潮で運ばれ、伊豆に辿り着いて成長したものと思われます。
年が明けて水温が下がると・・・寒さに耐えきれず、になります。
11時40分、ガイドさんに続いて潜水開始。
1_20201226110701
どんどん深度をとって行きましたが・・・途中、水深13mくらいでガイドさんが突然立ち止まって着底。
海面へ立ち上がった古いロープの中間辺りを指さしました。
2_20201226110701
海草や小さな紅いヤギがごちゃごちゃと生えてますが・・・何かいるの?・・・
あぁ、ニシキフウライウオです。
3_20201226110701
綺麗だなぁ・・・この仔は、赤の強い個体。
4_20201226110801
1本目に見た仔よりも赤い、紅色と言うよりも赤色です。
5_20201226110801
まだ先があるので、数カット撮って終了。
深みへと向かいました。
水深19m、ガイドさんが着底したので私も着底。
砂地の斜面で、海底へと下る傾斜が大きめの所でした。
ガイドさんが、ゆっくりと匍匐前進で進みだしたので、私は被写体が近いと判断、持っている2台のカメラの内、ワイド用は海底に置き、マクロ用1台だけを持って私も匍匐前進開始です。
やがて止まったガイドさんが指さす先を見ると・・・2mくらい先に何やら小さなハゼが海底の巣穴から頭を覗かせています。
特徴的な模様から、それがヤシャハゼであることはすぐに判りました。
とりあえず、押さえとして1枚撮影。
6_20201226110801
匍匐前進で慎重に近づいたのですが・・・あっ、巣穴に引っ込まれてしまいました。
やれやれ・・・相当警戒心が強いようです。
5分間ほど待ったのですが、全く出て来る気配がありません。
水深はそこそこ深いので、あまり長居は出来ません。
ちょっと焦り始めたところで、ガイドさんから「諦めましょう」のサインが出て、これ以上待つことを断念。
次の魚に向かいました。
次は・・・といっても、ヤシャハゼの巣穴から5mくらい離れた所に別の巣穴があって、そこにはハタタテネジリンボウが棲んでいました。
7_20201226110801
美味いことに、テッポウエビと共棲しています。
テッポウエビが巣穴に溜まった砂をセッセと外へと運び出し、ハタタテネジリンボウが外敵を監視する・・・お馴染みの姿です。
この魚には1mくらいまで近づく事が出来ました。
8_20201226110901
十数カット撮影して満足、次へと向かいました。
ガイドさんは海底に沿ってどんどん水深を上げ始めたので、私は、うん?もう終わりなのかな・・・って思ったのですが、水深8mくらいまで戻ったところで、ガイドさんが海底を探し始めました。
何が居るのだろう・・・と、見ていると、ガイドさんが海底の1点を指さします。
9_20201226110901
そこには、何やら小さな魚がもぞもぞと蠢いていて・・・あぁ、ウミテングのペアです。
10_20201226110901
可愛いなぁ・・・。
11_20201226110901
変な形の魚でしょう?(トゲウオ目ウミテング科ウミテング属)ですから、タツノオトシゴの遠い親戚と言ったところかな。
13_20201226110901
大きな白い個体が雌で、やや小さい茶色い個体が雄と思われます。
この魚は、体色で雌雄を見分ける事は出来ません。
12_20201226111101
口の形の違いです。
雌がリードして、雄がそれを一所懸命追いかけている姿が何とも可愛くて微笑ましく、数十カット撮ってしまいました。
水深が浅くて明るかったので、動画もオマケにね。
ねっ、泳ぐ?というか、這う様子が可愛いでしょう!
(シューって音は、私が空気を吸っている音、ポコポコポコ・・・って音は、私が息を吐いている音ですよ。)

最後は、水深6mくらいのゴロタ石の下まで移動して、ガイドさんが石と石の隙間を指さしました。
あぁ、青いカイメンの上にクマドリイザリウオ(クマドリカエルアンコウ)が付いています。
14_20201226111201
サイズ的には、成人男性の親指の爪くらいかな。
15_20201226111301
これも可愛い。
数カット撮影して終了、このまま浮上の予定だったのですが・・・突然、私達に大きなフグが接近して来ました。
体表に白点模様が沢山付いている綺麗なフグ・・・ホシフグです。
16_20201226111301
深海性のフグで、水深100~400mに棲んでますが、冬になると、希に浅場へと上がって来ます。
体長は30cmくらいで、レアと言えばレアなのですが・・・あれ?背中に何か付いている・・・
突然、ガイドさんが追いかけ始めました。
17_20201226111301
当然、私も追いかけます。
最も私に近づいた時に良く見ると、なんと、背中に小さなコバンザメを1尾背負ってます。
18_20201226111301
ただでさえ珍しい深海性のフグがコバンザメを背負っているのですから、これは超レアモノ!
私は、大瀬崎でコバンザメを見るのは初めてです。
19_20201226111301
2人で一所懸命追いかけて、これも十数カット撮影しました。
20_20201226111401
水深が浅かったので問題はありませんが、撮影を終えた頃には、激しく泳ぎ回った私の空気ボンベはほぼ空の状態。
21_20201226111401
12時40分、撮影終了と同時にそのまま浮上しました。
2本目は久々に大当たりなダイビングでしたよ。
22_20201226111401
とても良い印象で今年一年のダイビングを締めくくることが出来て、本当にラッキーでした。
この日は、鼻歌交じりで大瀬崎を後にしましたよ。
23_20201226111401
本音は、もう1本続けて潜りたかったところです。
帰りに、大瀬崎の峠にあるビューポイントから撮った富士山、この冬はいつ冠雪するのかなぁ・・・。

では!

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
わ〜!凄い!お魚さんたちの名前が覚えられないけれど
面白い形や色のお魚ですね!
潜られた甲斐がありましたね!
動画が良かった!楽しませて頂きありがとうございました。

来年も面白い?珍しいお魚さんたちのご紹介、
お待ちしております。

やはり富士山は雪がありませんね!

マコママさん、こんばんは!
動画、良かったですか。
ありがとうございます。
久々に撮ってみました。
今回はお魚が盛りだくさんで、本当に楽しめた一日でしたよ。
富士山はそろそろ冠雪しそうです。
それも楽しみですよ。

今回は本当に良かったですね 水は澄んでいろんな魚たちに出会えて ウミテングって言うんですか 動画が面白かったですよ 流石ですね。それとフグの背中に乗るコバンザメもいるんですね 改めて吃驚でした。

こんばんは♪

動画は、デジイチでの撮影でしょうか?
音声と共に臨場感があっていいですね!
動画は水深や透明度など、条件が揃わないと
厳しいことは予想できますが、今後も
増やして頂けることを期待しています。
富士山の冠雪が遅れていることは、
ニュースにもなってましたね。
らしくないですよね。

今回の個体も赤がはっきりして綺麗ですね。
それにコバンザメまで発見で、興味深い時間堪能されたようですね。
寒い季節になってきました。
次はいつになるのか判らないけれど、
またたくさん素敵な写真お願いします。
新しい年がすばらしいものになりますように
来年も宜しくお願いします

ハッピーのパパさん、こんばんは!
ウミテングのような魚、癒やされるでしょう。
飼ってみたいものです。
もっとも、何を食べているのか分かりませんから、飼えませんがね。
水族館でも見ないので、きっと飼育は難しいのだと思います。
コバンザメはガイドさんは何度か見たことがあるそうです。
やはり、大きめサメには、伊豆でも付いているそうですよ。

billさん、こんばんは!
はい、デジイチで撮りましたって言いたいところですが、マクロはコンデジ(OLYMPUSのTG-4)で撮ってます。
ワイドはフィッシュアイズームを付けたEOS70Dですよ。
本当は、マクロもデジイチにしたいところですが、先立つものがありません。
私は、高性能ライトを持ってないので、動画はワイド、マクロ共に撮れません。
(外付けストロボで静止画撮影のみです。)
水中では青かぶりしますからね。
今回はたまたま水深が浅くて、晴れていて透明度が良かったことから、動画を撮っても色が出ると思い撮影した次第です。
高性能ライトを買うお金が欲しいですね。
ほんの10万円くらいなんですが・・・。

富士山は今日、若干冠雪しました。
しかし、あれではまだまだ撮影意欲が湧きません。


hiroroさん、こんばんは!
はい、2本目のニシキフウライウオの方が、赤くて綺麗でした。
それよりも、やっぱりホシフグにコバンザメが最大の収穫でしたよ。
あれは、おそらく一生で一度も見ることは出来ないと思います。
次は1月の下旬の予定です。
今回ほど魚はいないかも知れません。
もう水中も寒くなるころですからね。
17℃を切ると、次々に南方系の魚がいなくなります。
皆、☆になるんですよ。

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