初春の大瀬崎(2本目)
みなさん、こんにちは!
前回の続きです。
ショップのストーブに当たりながら約1時間ほど休憩して、さて2本目です。
2本目は湾内でも50mくらい北側に離れたポイントで潜る事になりました。
特に何か珍しい魚が居るという情報は無かったのですが、当日は昼前になってもダイバーは少ないので、湾内でノンビリ潜ろうとなったわけです。
11時37分、ガイドさんに続いて潜水開始。
水温は変わりませんが、浮遊物は若干多くなった印象です。
アンコウを探しながら、ガイドさんに続いて水深を下げて行きました。
水深12m・・・急にガイドさんが着底して、前方を指さしています。
何?・・・目を凝らして見てみると・・・あぁ、アキアナゴのコロニーだ。
暖かい石垣島の海では、チンアナゴというよく似た種類がいてダイバーに大人気ですが、ここ西伊豆ではアキアナゴが居ます。
海底の巣穴から半身を出してユラユラしてますが、警戒心が強くて、迂闊に近寄るとすぐ穴に逃げ込みます。
匍匐前進でジワジワと接近して撮影。
身体は白く、模様はありません。
カラフルな斑模様があれば、チンアナゴですね。
匍匐前進で近寄る私に対して警戒心丸出しの表情・・・うん、それでも十分可愛いです。
巣穴に逃げ込まれるギリギリの距離を見極めて、数カット撮影することが出来ました。
そのまま深場へ移動・・・水深21mまで降りましたがアンコウは見つからず。
諦めて南へ移動しつつ浅場へ向かいました。
水深13mまで戻って、その辺りに沈められている魚礁を覗いたところ・・・
けっこうキンギョハナダイが居着いていて、ほっとします。
しかし、大群という訳ではなく、絵にならないなぁと思っていると、ガイドさんが1尾の赤い魚を指さしました。
うん?・・・あぁ、アカオビハナダイが混じっている!
アカオビハナダイの雄ですね。
なかなか綺麗なハナダイです。
キンギョハナダイの群れに混じることが良くあるとは聞いてましたが・・・
次の写真はアカオビハナダイを追いかけていて偶然に撮れたショット。
3尾並んでいる魚は、上がキンギョハナダイで真ん中はアカオビハナダイ、下がアカササノハベラですよ。
アカオビハナダイは少し深めに棲む魚で、通常の生息域は水深30mくらい。
寒くなったので、この水深まで上がってきたのかなぁ。
これが撮れてラッキーでした。
更に水深を上げて、水深10m・・・途中、祀られている水神様にも初詣。
まだ、1月ですからね。
そうして水深9m・・・ガイドさんが海底に着底して、前方の砂地を指さしました。
今度は何?・・・あぁ、ネジリンボウだ!
しかも、ペア?
前方の砂地にはネジリンボウが2尾、ホバリングしていました。
この魚はハゼの一種、とても臆病なので慎重に近寄らねば、すぐに巣穴へ逃げ込まれてしまいます。
匍匐前進でジワリジワリと・・・
可愛いなぁ・・・
1尾だけっていうのは、これまでもけっこうあるのですが、ペアに出逢うのは久しぶりです。
2尾共にけっこう元気そうですが、この魚も水温が15℃まで下がれば☆になってしまうでしょう。
浮上した後でダイビングコンピューターで確認すると、このネジリンボウの撮影だけで13分間も粘っていたようです。
ガイドさんは寒さで震えていました(笑)。
動画まで撮って満足。
ガイドさんに促されて水深3mまで上がり安全停止。
12時34分、浮上しました。
57分間の楽しいダイビングでしたよ。
上の写真は、浮上した後に撮影。
私はすでに海底に立って頭を水面に出している状態です。
水深1.3mくらいを大きなボラの群れが駆け抜けて行きました。
この日のダイビングも、十分に楽しむことが出来ました。
それでは、最後に動画で撮ったネジリンボウのペアを見て下さいね。
共棲しているテッポウエビも出てきて可愛いですよ。
水中が明るかったので、水中ライト無しでもそこそこ色が出て、動画も綺麗に撮ることが出来ました。
(写真は、全て水中ストロボを用いた撮影です。)
では!
« 初春の大瀬崎(1本目) | トップページ | 天気が好かったので富士山を! »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 久しぶりの・・・(2025.01.11)
- 山形へ(米沢編)(2025.01.03)
- 山形へ(山寺の後編)(2024.12.27)
- 山形へ(山寺の前編)(2024.12.14)
- あぁ、豊穣の海大瀬崎(2本目)(2024.11.30)
本当にかわいらしい姿ですね しかもペアーで アツアツじゃないですか なにか羨ましくなりましたよ(笑)勿論魚たちが。
投稿: ハッピーのパパ | 2021年1月27日 (水) 13時56分
こんにちは。
ネジリンボウ!ネーミングピッタリ!
ペアでよく動画も撮れましてね。
テッポウエビはせっせと巣穴から砂を運び出して
いるのですね?
ハナダイも綺麗!
パパさまの真っ白な富士山が綺麗でしたね。
投稿: マコママ | 2021年1月27日 (水) 16時10分
こんばんわ!
可愛いカップル!
でも、私は後ろから時々砂を出しているえび?
のそっと出てくる姿に釘付けでした。
投稿: okanyo | 2021年1月27日 (水) 20時47分
こんばんは♪
半身出してユラユラは、てっきりチンアナゴだけかと思っていました^^;
アキアナゴなる種もあるのですね。
また何とも奇特でユーモラスですね。
動画でこれだけ明るく綺麗に撮れているところを見ると、
静止画でも水中ストロボなくてもいけそうな気がしますが、
また別なんでしょうか?
前記事の名無しはボクでした^^;
スミマセンm(__)m
投稿: bill | 2021年1月27日 (水) 21時45分
ネジリンボウ初めて知りました。
可愛いですね。
お客もあまり居ないので ガイドさんと思い通りのダイビングが出来たのじゃないでしょうか。
アカオビハナダイもとてもきれいな魚ですね。
尾のひらひらがなんとも素敵。
目の前を優雅に泳いでるのが見れて嬉しい
FUJIKAZEさんの気持ちがわかる気がしました。
投稿: hiroro | 2021年1月28日 (木) 01時18分
海の中は神秘の世界。
同じ魚でも種類が違い、それを瞬時見分けがつくなんて
凄い技ですね。
アカオビハナダイ、キンギョハナダイなど暗い海に色が
映えていますが他の魚の餌食にならないのかしら。
ネジリンボウのペアが微笑ましいですね。
白黒の模様がお洒落。
何時も思うのですが、いろんな魚の模様を見ると、神様の
創造物に畏敬の念を覚えます。(熱帯魚などは特に)
今日も楽しませていただきました。
ありがとうございました。
投稿: ぴえろ | 2021年1月28日 (木) 12時12分
ハッピーのパパ さん、こんばんは!
そうですね。
仲良くて羨ましいですが、彼らに石油ファンヒーターはありません。
もう少し水温が下がれば、☆なんですよ。
可愛そうですが、自然の摂理なんです。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時03分
マコママ さん、こんばんは!
ネジリンボウって、誰が命名したのか分かりませんが、言い得て妙ですね。
テッポウエビも可愛いでしょう。
巣の掃除屋です。
我が家にもこんな掃除屋が一人欲しいものです。
富士山は最高の冠雪ですよ。
撮りに帰りたいところですが、緊急事態宣言で動けません。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時06分
okanyoさん、こんばんは!
エビはテッポウエビっていいます。
このネジリンボウに限らず、ダテハゼやオニハゼの様なありふれたハゼの巣にも必ず共棲しているんですよ。
視力が殆ど無いので、捕食種の魚が接近したりして危険が迫ると、ハゼがホバリングを止めて着底し、尾びれを振るわせて危険の接近をテッポウエビに知らせます。
テッポウエビはそれで助かる代償として、巣穴に溜まる砂をセッセと外へ出して掃除しているのです。
何とも良く出来た共棲でしょう。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時14分
billさん、こんばんは!
いえいえ、チンアナゴは水族館でも人気者ですが、温かい海にしかいません。
西伊豆では、アキアナゴなんですよ。
模様が無いのでイマイチ人気者になれませんがね。
水中では色が吸収されて青カブリになります。
ですから、太陽に光が十分に届く水深10mが限度ですね。
水深10mでも、ストロボを使えば魚本来の色が出ます。
因みに、アカオビハナダイですが、これをストロボ無しで撮ると、赤茶けた魚にしか見えません。
お金があれば、大出力の水中ライトを買いたいところですが、5万円以上もするので
私の小遣いでは厳しいです。
欲しい物の優先順位の最後の方ですね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時22分
hiroroさん、こんばんは!
誰が名前を付けたのか知りませんが、ネジリンボウなんて、なかなか的確なネーミングだと思います。
潜るのは平日に限りますね。
客が私1人であれば、ワガママが効きますから。
私は皮下脂肪が付いているので寒さには強いのですが、ガイドさんはガリガリ体型なので寒いだろうなとは思いながら撮影を続けてました。
案の定、上がってから彼は寒さで震えてましたよ。
水温17℃は気温17℃とは全く体感が違いますからね。
水中は当に竜宮城、別世界です。
一度潜るとハマりますよ。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時29分
ぴえろさん、こんばんは!
私これでも30年以上、ダイビングを続けているんですよ。
だから、大瀬崎に現れる魚であらば、概ね名前は知ってます。
キンギョハナダイやアカオビハナダイが鮮やかに写っているのは、ストロボを焚いて撮影しているからですよ。
水中は色が吸収されて青くなります。
だから、光を当てないと本来の色は出ません。
今回、水深13mだと、裸眼で、ハナダイ系はどれもくすんだ赤っぽい色に見えてしまいます。
ストロボ光あっての水中写真なんですよ。
白黒の縞模様は、人間の目から見れば目立ちますが、おそらく魚の目だと錯覚を起こして目立たないのだと思います。
パンダやシマウマと同じ理屈ですよ。
人間の目では目立ちますが、捕食対象の動物からは、かえって白黒模様は目立たないようです。
神様は種族が絶滅しないように、上手く造ったのですね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時39分
おはようございます。
こちらは真っ白な世界!この季節に海に入るなんて考えられないのに・・・
そちらの海はまるで異国?のような・・・世界が広がっていますね。
チンアナゴ、私は「すみだ水族館」で見ましたが、面白くて目が離せませんでした。
自然のものが見られるなんて・・・ステキですね。
どの写真も美しく・・・楽しませていただきました。
投稿: ロココ | 2021年1月29日 (金) 08時58分
ロココさん、こんにちは!
真っ白な世界、最高ですね。
そんな時こそ、海さえ状態が良ければ入りたいところです。
日本海の冬の海って、何が出るのかワクワクですよ。
リタイアしたら流氷下で潜るのが夢です。
チンアナゴは斑模様ですからカラフルですが、アキアナゴには模様がありません。
でも可愛いでしょう?
ダイビングは楽しいですよ。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月29日 (金) 12時14分
おはようございます(*^^*)
ネジリンボウ可愛いですね~
1匹でいるより2匹の方が微笑ましいです。
水の中の鳥居!
祠に犬!!!
狛犬の変わりなんでしょうね
素敵~(*^^*)
投稿: 弥沙 | 2021年2月 8日 (月) 10時27分
弥沙さん、こんばんは!
ネジリンボウがペアでいるのに出会える確率は20%位だと思います。
秋になればネジリンボウを見る機会が増えますが、概ね1尾だけですよ。
それでも可愛いですがね。
海底の水神様は、大瀬崎でダイビングが始まった頃に鎮座したものと言われていますが、犬の像は・・・たぶん狛犬代わりに誰かが持って来て据えたものだと思います。
あまり感心しませんが、私が勝手に撤去するわけにも行かず、仕方ないですね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年2月 8日 (月) 22時19分
こんにちは。
ダイビングされるんですね。どの魚も綺麗に撮影されていて、驚きです。
水の中でもこんなにきれいに撮影できるんですね。
臆病そうな魚たちも、逃げずにいるなんて、きっと、静かにそぉ~っと近づかれるんでしょうね。
投稿: 四季 | 2021年2月 9日 (火) 16時34分
四季さん、こんばんは!
はい、私はもう30年以上ダイビングを続けているんですよ。
写真は通常のデジタル一眼レフカメラとデジタルコンパクトカメラを特殊な防水ケースに入れて水中に持ち込んでいます。
魚に近づく時は、息を出来るだけ止めて、魚を驚かせないように細心の注意を払って近づくのですよ。
これがけっこう楽しいですよ。
投稿: FUJIKAZE | 2021年2月 9日 (火) 22時09分