リベンジだぜ!大瀬崎(1本目)
みなさん、こんばんは!
テレビを点けると、新型コロナウイルスの話題ばかり。
分科会の医師まで出てきて煽っているから、有識者?が寄って集ってパニックをまき散らしているって印象。
世間様は、マスコミの踊らされてないで、冷静にワクチンを待てないものか・・・。
で、12日の月曜日、私は休みで大瀬崎へ行って来ました。
海の中、コロナは無縁だものね。
いつもの様に早起きして、愛車に機材を積み込んで発。
大瀬崎を目指しました。
この日、朝は晴天、富士山もクッキリ見えています。
8時前に大瀬崎着、馴染みのショップの駐車場に愛車を入れ、ガイドさんと打ち合わせです。
ラッキーなことに、今日のお客は私だけだとのこと。
だから、潜水ポイントは何処でも良いとのことなので、ならばと、前回と同じポイントをリクエスト。
前回、ボロカサゴはイマイチで、ツノカサゴは見られなかったものね。
早々に機材を組み立て、1本目は外海、柵下のポイントへ。
狙いはもちろん、ボロカサゴです。
9時03分、ガイドさんに続いて潜水開始。
潜ってみると・・・うん?思ったよりも透明度が悪い。
全体的に緑っぽくて浮遊物が多く、上下水平6mくらいしか見えていません。
水温は16℃、この日から私は5mmのウエットスーツ着用です。
潜行と同時に首筋や手首から海水が入って来ますが、冷たいと感じるのは数十秒だけで、後は体温で温められて良い感じです。
ブリーフィングでガイドさんから提案された、ドロップオフまで行きますか?との質問に、もちろん!と答えたので、一気に水深を下げて行きました。
柵下のドロップオフは水深32mくらいにある切り立った崖です。
ファンダイビングとしてはかなり深いので、経験が浅いお客が一緒の時は行けません。
約10分でドロップオフ着。
崖の向こうは最大水深2,500mの深海が真っ暗な口を開けていて、私でもちょっと不気味です。
なるべくそちら側は見ないようにして、魚を探しました。
目的は、ワイドな写真の撮影。
この辺りはハナダイ系の魚のコロニーなんです。
もっとも、秋が一番美しいのですが、春もそれなりですよ。
サクラダイのコロニーを発見。
サクラダイだけではなくて、スジハナダイも混じっていました。(手前の2尾がスジハナダイ(のたぶん雄)、奥の1尾がサクラダイの雄です。)
サクラダイは日本の固有種。
伊豆半島の沿岸でよく見られます。
静岡は陸の桜は散りましたが、海中の桜は健在ですよ。
サクラダイを撮っていると、崖の側面で何かを探していたガイドさんの水中ライトがクルクル・・・私を呼んでいます。
行ってみると・・・あっ、クダゴンベだ!
南の海の魚ですから、もうとっくに☆になったと思っていたら、なんと越冬していました。
綺麗な個体だなぁ・・・。
もう、興奮して撮りまくりですよ。
おそらく20カット以上撮ったと思います。
夢中で撮っていると、ガイドさんから上がるよと合図。
ここの水深はなんと34m、うかうかしていると潜水病になってしまいます。
名残惜しくクダゴンベと別れて浅場へ移動。
戻りながら、最近世間は「蔓防」って騒いでいるから、マンボウが出ないかなぁって期待しながら周囲を見回しましたが、残念ながらこれは出現せず。
水深15mくらいまで戻ってきました。
ここでボロカサゴ探しです。
ガイドさんがすぐに見つけてくれました。
今回はサンゴイソギンチャクをバックになかなか良い感じです。
ただ、惜しむらくは前回よりも汚いこと。
前回は脱皮直後でしたが、今回はあと数日で脱皮するとのことで、体中の皮弁(ひべん、突起物のことです)が茶色く汚れていました。
それでも満足、この仔も十数カット撮りましたよ。
今回は深場へ行ったので早めに上がろうと、これで移動。
すぐ近くのゴロタ石に付いているオオモンイザリウオ(オオモンカエルアンコウ)を撮影。
これも、前回撮った個体です。
前回は岩の間で撮りにくかったけれど、今回は撮り安い場所に移動していました。
数カット撮って浅場へ移動。
すると、途中の砂地で、喧嘩の真っ最中のトラギスを発見。
2尾がお互いの口に噛み付いています。
面白いので写真を撮りながら見ていると、ギャラリーは嫌だと思ったのかドローで別れて行きました。
この後、水深5mまで戻って安全停止を行い、9時40分に浮上。
浮上時に水深1mくらいにあるゴロタ石を見ると、緑ゴケで覆われていましたよ。
春ですねぇ・・・。
時間にすれば僅か37分間のダイビングでしたが、水深34mまで行った訳だから仕方ありませんね。
でも、クダゴンベにボロカサゴを撮ることが出来て、とても満足した1本目でした。
続きは近いうちに。
では!
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富士山の雪もだいぶ減って春ですね。
それに伊豆で越冬したなんて
温暖化がヒシヒシろやってきてますね。
クダゴンベ、綺麗な魚ですね。
ガイドさんと2人で 気兼ねなくのダイビング、
ウキウキだったのじゃないかな。
それにしても2500mの深海の淵、凄いです。
投稿: hiroro | 2021年4月15日 (木) 00時32分
海の中の世界、美しいだけでなくそんな言葉を超えた神秘的な世界ですね。
海中撮影は出来ませんが、鳥撮影とダブらせて見せて頂きました。
鳥と違い対象物である魚が豊富でなかなか見つからない鳥よりはるかに多彩です。
こんな美しい世界を楽しめるなんて本当に素晴らしい趣味ですね。
自分ももう少し早い時期にこのことを知っていたなら・・・なんて考えております。
南の国の美しい魚、越冬出来たということはこれからも楽しめるのでしょうね。
鳥でも魚でも南の国の生物は綺麗な色彩のものが多いですね。
投稿: country walker | 2021年4月15日 (木) 08時09分
こんにちは。
富士山が美しい〜!暫くこちらからは望めずです!
クダゴンベって名前よりずっと可愛いです〜!
海の中でのお花見楽しまれて何よりでしたね!
投稿: マコママ | 2021年4月15日 (木) 11時32分
こんばんは♪
おぉ!素晴らしいですね!!
この条件下で貸し切りだったんですか?
贅沢なひと時を過ごされましたね✨
マンボウが出なかったというのは、また
このご時世と掛けてFUJIKAZEさんらしいような^^;
2本目?も楽しみです♪
投稿: bill | 2021年4月15日 (木) 22時52分
hiroroさん、こんにちは!
クダゴンベ、可愛いでしょう。
でも、この魚、肉食魚なんです。
水槽で飼うと他の自分より小さい魚を食べてしまうんですよ。
富士山の冠雪は、例年、茶摘みの頃までです。
だからもう少し残っているのかな。
2,500mの海底、深いですねぇ。
でも一度は訪れてみたいものです。
ジャムステックに就職したかったなぁ・・・。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月16日 (金) 15時09分
country walker さん、こんにちは!
いつも精力的に野鳥を撮っておられるcountry walker さんが、もしも若い頃にダイビングを始めていたならば、きっと今頃は図鑑の1~2冊は出していたかも知れませんね。
水中写真家として情熱大陸に出ていたかも・・・。
私は80歳まで潜ることが、とりあえずの目標です。
今や人生百年時代ですからね。
country walker さんも、まだ間に合うと思いますよ。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月16日 (金) 15時15分
マコママさん、こんにちは!
クダゴンベは可愛いけれど、けっこう凶暴な肉食魚なんですよ。
普段は小さな蟹や蝦を食べていますが、自分よりも小さな魚であれば食べることがあります。
だから水槽で飼うのは難しいのですよ。
ちなみに、下から8枚目の黄色い魚はオキゴンベと言う魚です。
同じゴンベでも随分違うでしょう?
まぁ、どちらも可愛いですがね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月16日 (金) 15時20分
billさん、こんにちは!
はい、暖かくなってダイバーは増え始めているのですが、まだまだです。
どこのショップも青息吐息だそうですよ。
何とか厳しい冬季(緊急事態宣言を含めてですよ)を乗り越えられたって言ってました。
よし!ゴールデンウィークに期待だそうですが、ここへ来て「蔓防」ですからねぇ・・・。
ショックだろうなぁ・・・本当に気の毒ですよ。
まぁ、私的にはコロナ様のおかげでノンビリダイビングですがね。
支援するために、今月もう一度行こうかな。
って、思いましたが、もう小遣いがありません。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月16日 (金) 15時28分
こんばんは♪
富士山、本当に美しい❤ ほれぼれしちゃいます。
お仕事は空!趣味は海!? 私から見たら・・・スゴい方です。
FUJIKAZEさんにとっての海は、私にとっての野山と同じなんでしょうか?
FUJIKAZEさんはお魚さん、私は植物・・・ですかね。
斐太歴史の里歴のカタクリはピークをむかえています。
投稿: ロココ | 2021年4月16日 (金) 21時25分
ロココさん、こんばんは!
はい、富士山は日本一ですから。
私は、これに惚れて静岡に永住したようなものです。
ロココさんにとっての野山とは、今は多少違うと思います。
何故なら、職場ですから。
私は本来、船乗りなんですよ。
たまたま、今は飛行機に乗っているだけです。
船乗りの経験の方が長いのですよ。
私の乗る飛行機も海の上を飛ぶのが仕事です。
だから、海は職場なんですよ。
ただ、私は魚、ロココさんは植物は当たっています。
鮫ヶ尾城址のカタクリ、見に行きたかったなぁ・・・。
あの光景は忘れられません。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月17日 (土) 22時22分
こんばんは♪
えっ?FUJIKAZEさん、元々は船乗り・・・え~~~!?
たまたま飛行機に乗っている・・・それも、え~~~ですよ。
FUJIKAZEさんは・・・スゴーイ経歴の持ち主なんですね。
鮫ヶ尾城址山頂のカタクリ、今年はちょっとイマイチでしたが
その分、天神堂古墳群や観音平古墳群のカタクリは
それはそれは見事でした。
コロナが治まったら、また何時か・・・いらして下さいね。
投稿: ロココ | 2021年4月18日 (日) 22時25分
こんばんは!
はい、私は船乗りですよ。
http://fujikaze.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-23c3d3.html
何故か飛行機に乗って仕事をしていますがね。
運命の悪戯しですから、別に凄くはありません。
塞翁が馬ですよ。
カタクリは来年見に行きます。
コロナ?
う~ん、気にしないかな。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月19日 (月) 21時31分
こんにちは(#^.^#)
まるで熱帯魚かと見紛うような鮮やかな魚が多いんですね。
海の中って神秘的。
南の方の魚が越冬しているっていう事は、海の中が温かいって事なんでしょうか。
って思っていたら、他の方のコメントが目に入りました。
クダゴンベって肉食魚なんですね(;゚Д゚)
見た目にコロッと騙されるところでした。
投稿: 四季 | 2021年4月20日 (火) 15時17分
四季さん、こんばんは!
はい、海の中は神秘的ですよ。
別世界です。
人は生きられない場所ですから。
見た事も無い不思議な魚が沢山居ますよ。
例年、大瀬崎は水温15℃まで下がりますが、今年は蛇行した黒潮の支流が沢山入って来たのと、所謂異常気象で、水温は16℃くらいにまでしか下がりませんでした。
それに、これは私の勘ですが、おそらく大瀬崎の海底の何処かでは、温泉が湧き出ているのではないかと思うのです。
潜っていて、急に少し暖かくなる瞬間があるのです。
だから、多くの南の海の魚が越冬できたのだと思います。
肉食魚は嫌いですか?
今回貼った写真で、肉食で無い魚は、ハナダイ系だけなんですよ。
写っている魚の殆どは肉食系です。
投稿: FUJIKAZE | 2021年4月21日 (水) 21時50分