春真っ盛りの大瀬崎(2本目)
みなさん、こんにちは!
前回の続きです。
2本目は、1時間ちょっと休憩してショップの前から潜る事にしました。
雨は止みましたが、空は相変わらず曇っていて、強い北風が吹いています。
メインの目標は、沖合の水深21mにある、バイ貝の殻にミジンベニハゼのペアが棲んでいるとのことで、これを狙うことに。
11時25分、ガイドさんに続いて潜水開始です。
潜り始めると、すぐにデカいマダイがお出迎えに出てきました。
刺身にすると美味いだろうなぁ・・・。
追いかけたいところですが、これから水深21mまで行かなければなりません。
マダイを見送り、ガイドさんは水深を下げて行きます。
約8分で到着、ガイドさんがミジンベニハゼの家を探し手いる間、私は他の魚を撮影。
撮っていると、5mくらい離れたところで、ガイドさんがライトを回して私を呼んでいます。
行ってみると・・・あぁ、いました。
なるほど、割れたバイ貝の中から、可愛いミジンベニハゼが顔を覗かせています。
でも、顔を覗かせているのは、1尾だけ。
もう一尾、たぶん雌?は何処に居るの?
あっ、時々顔を出すので、ペアで居ることは分かるのですが・・・。
写真ではなかなか撮れないので、動画へ切り替えました。
最後に貼りますから見て下さいね。
結局、11分間粘って、ミジンベニハゼを撮影して満足。
移動しました。
ミジンベニハゼの家から、10mくらい西へ移動したところにフジツボの塊が落ちていました。
その塊にトサカノリ?が生えていますが・・・良く見ると、黄色いイバラタツが付いています。
円らな瞳で、何とも可愛いなぁ・・・。
これも数カット撮影。
そろそろ、浅場へ移動しましょうとガイドさんが合図するので了解して、浅場へ向けて移動を開始。
すると、海底に赤い貝が落ちているのを発見。
おっ、ツキヒガイです。
けっこうデカくて、直径は12cmくらい。
この貝はイタヤガイやホタテガイの仲間で、貝柱が美味なんですよ。
持って帰りたいところですが、勿論写真だけ撮影です。
次の写真を良く見て下さい。
上側の貝殻のすぐ下に、丸い玉の様な物が沢山一列に並んでいるでしょう。
これは全て貝の目玉なんですよ。
良く見ると、一つ一つがまるで目玉おやじの頭の様・・・ホラーですね。
水深13mまで上がってきたところで、ガイドさんが海底の岩を指さします。
そのせり出した下側を見ると、大きなソウシイザリウオ(ソウシカエルアンコウ)が付いていました。
次の写真は、この魚をアップで撮ったもの。
目が何処にあるか分かりますか?
エメラルド色の小さな可愛い目ですよ。
この魚も数カット撮って移動、浅場へ向かいます。
途中、砂から背中を出したメガネウオを発見。
この魚のお茶目な顔は、つい撮ってしまいますね。
顔をアップで撮って、掘り出すのは止めました。
ようやく水深5mに到着。
ホンダワラにメジナが群れています。
ここで、安全停止を兼ねて最後の撮影。
魚を探していると、ホンダワラの根元に何やら蠢くモノが・・・コウイカです。
これはラッキーと、接近して撮影を始めると・・・
危ないと思ったのか、立ち去ってしまいました。
残念!いや、可愛そうなことをしたかな。
コウイカを撮っていると、離れた所にいたガイドさんがまたライトを回しています。
近寄ってみると・・・おっ、ハタタテネジリンボウです。
1尾だけですが、しきりに巣穴から出てホバリングしては巣穴に戻る動作を繰り返しています。
もちろん、腰を据えて撮影開始。
スチールを数枚撮って、後は動画に切り替えて撮影しました。
時間にして10分間も撮ったかな。
ガイドさんが上がりましょうと合図するので、名残惜しいけれど、浮上することに。
すると、すぐ横をヒラメの幼魚が泳いでいます。
何かに驚いて私に近寄って来た様子。
これもそのまま動画で撮影し、12時16分、浮上しました。
51分間のダビングでしたが、十分楽しめましたよ。
それでは、動画を見て下さい。
先ず、ミジンベニハゼのペアです。
奥からちょこっと雌?が顔を出すでしょう。
この仔、巣に入ってきたワレカラ(小さなエビの様なヤツです)を外に追い出しています。
ワレカラは巣の入口に3尾いますが、分かりますか?
このワラカラの動きを見ていても面白いですよ。
ワラカラは、何故か巣に入ろうとしているようで、雄が入口で一所懸命に追い払っています。
次は、ヒレナガネジリンボウです。
これも可愛いでしょう?
背鰭のピンと立った長い鰭が特徴的ですよ。
最後は、ヒラメの幼魚です。
砂の上に降りると、砂の色に同化してしまい、ちょっと見では分かりません。
擬態の達人ですね。
こんな感じで、実に楽しいダイビングでしたよ。
さて、今月はいつ行こうかなぁ。
では!
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こんばんは♪
インディペンデンス・デイに出てくる宇宙船の様なツキヒガイといい、
神社の狛犬の様なメガネウオといい、飽くなき海中世界は深いですね。
動画もまた美しい♪ありがとうございます。
投稿: bill | 2021年6月 3日 (木) 21時06分
billさん、こんばんは!
大瀬崎の海は神秘の海ですよ。
動画、気に入っていただけたようで良かったです。
次の月曜日、7日の午後8時から、NHKのBSプレミアムで大瀬崎の特集があります。
これを是非見てください。
この番組の製作に当たって、NHKの撮影スタッフをガイドしたのは、私がいつもお世話になっているショップのガイドさんです。
きっと面白いですよ。
投稿: FUJIKAZE | 2021年6月 3日 (木) 22時39分
こんばんは
ハタタテネジリンボウは動かないと
ちょっと太めのチンアナゴみたいに思えたけど
触覚のような長い鰭があるのですね。
TVのドキュメンタリー番組の映像のように
綺麗な動画楽しめました。
きっと撮影しながら FUJIKAZEさんは
優しい目で見てるのだろーなーと。
投稿: hiroro | 2021年6月 4日 (金) 00時52分
二回目のダイビングも大収穫の様でさぞかし満足の事と思います。
しかし凄いですね~
>沖合の水深21mにある、バイ貝の殻にミジンベニハゼのペアが棲んでいる・・・
広い海中のただ一点が分かるとは。
海中の目印を頼りに向かうのでしょうが、これはシロウトから見れば驚異の何物でもありません。
ダイビング可能な範囲の海底の全てを熟知していなければできないことかと思います。
今回も様々な魅力溢れる魚たちを紹介していただきありがとうございました。
紹介していただいた魚たち、知っているのはマダイにメジナ、ヒラメぐらい。
コウイカも生きているこの姿を見ただけでは到底分かりません。
何時ものことながら美しい海中の世界、本当に素晴らしいです!
投稿: country walker | 2021年6月 4日 (金) 09時32分
こんにちは。
大収穫の2本目でしたね。
動画が楽しいです!
ヒレナガネジリンボウの鰭の長さって
どの位でしょうね?
投稿: マコママ | 2021年6月 4日 (金) 12時09分
こんにちは
2本目も充実のダイビングとなられましたね。
ミジンベニハゼ 名前を見るも初めてでしたが、何と可愛らしい。
動画で、一瞬顔を出して即引っ込んだ雌?も見えました。
侵入してこようとしてくるお邪魔虫を阻止しようと頑張っているんですね
ヒレナガネジリンボウは名前も面白いですね。こちらも初めまして。
(ほとんどみんな初めましてですが ^^)
細長~いヒレは何か目的合ってのものでしょうかね。
こちらもなかにもう1匹いるのかしら?
どちらも小さな魚をよく見つけられるものだと感心しました。
ソウシイザリウオは逆さまにくっついているんですね。
小さいけれど美しいエメラルド色の目を持っているなんて。
方やメガネアンコウは大きな目ですね(笑)
ヒラメやコウイカは砂と同化して見えて、保護色に感心します。
大いに楽しませていただきました♪
投稿: ポージィ | 2021年6月 4日 (金) 12時51分
hiroroさん、こんばんは!
えっ、チンアナゴに見えましたか。
う~ん、私の腕もまだまだです。
一応、ホバリングするハゼなんですが・・・。
私は撮りながら、食べる対象では無い魚は面白いなぁって思っています。
食べる対象の魚は、美味そうだなぁって思ってますよ。
どうやって料理したら美味いかなぁってね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年6月 4日 (金) 20時34分
country walkerさん、こんばんは!
拙い写真に過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮です。
魚の情報は、各ショップのガイドさん間の情報交換です。
魚撮りが鳥撮りと違うところは、皆ライバルのショップであっても、ガイドさんは隠さずに情報交換しているんですよ。
country walkerさんが野鳥の名前に詳しいように、私も魚の名前には詳しいです。
撮ると写真を整理するときに調べて憶えますからね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年6月 4日 (金) 20時40分
マコママさん、こんばんは!
ヒレナガネジリンボウの体長は6cmくらいでした。
鰭の長さは5cmくらいでしょうかね。
月曜日、7日の午後8時から、NHKのBSプレミアム「ワイルドライフ」を見てみてください。
大瀬崎の特集です。
私の撮っている魚が沢山出てきますよ。
投稿: FUJIKAZE | 2021年6月 4日 (金) 20時43分
ポージィさん、こんばんは!
楽しんでいただき、良かったです。
ミジンベニハゼ、可愛いでしょう。
私の大好きな魚です。
ヒレナガネジリンボウの鰭が長い理由は分かりません。
近似種にネジリンボウがいるのですが、鰭の長さが違うだけでもないようです。
きっと鰭の長さには何か理由があるのだと思います。
この魚は1尾だけでした。
ペアだと、絵になるのですがね。
ソウシイザリウオは、そのとおり、逆さになっています。
目がエメラルドグリーンで綺麗でしょう。
でも、この魚肉食なんですよ。
小魚が近づくのを待っているんです。
ヒラメやコウイカの擬態は大したもので、いつも感心します。
砂の上だと見分けが付きません。
魚は面白いです。
投稿: FUJIKAZE | 2021年6月 4日 (金) 20時51分
こんばんは。
海の中の魚は、写真よりも動画がいいですねぇ。
ヒラメの幼魚なんて、動画でないと分からないかも知れません。
そんな綺麗で神秘な光景を目の当たりにできて、写真に収める
ことが出来るのは、羨ましい限りです。ええなぁ。
投稿: 南太郎 | 2021年6月 5日 (土) 22時07分
南太郎さん、こんばんは!
動画、良かったですか?ありがとうございます。
確かにヒラメなんて、砂の上ならば殆ど見分けが付かないので、動画が良いでしょうね。
魚の生態を紹介するのには、やっぱり動いてないと駄目だなぁって思います。
でも、好みとしてはスチールの方がね。
一瞬を切り取ると言うとカッコウが良いのですが、そんな感じです。
出来の良い写真が撮れたら、大きく引き延ばして部屋に飾るのが好きです。
投稿: FUJIKAZE | 2021年6月 6日 (日) 21時48分