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2022年3月20日 (日)

春到来の大瀬崎(2本目)

みなさん、こんにちは!
前回の続き、2本目です。

2本目は約1時間休憩してスタート。
勿論、狙いは湾内のテングダイです。
11時44分、ショップの前からエントリー。
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潜ってみると・・・視界は先端よりも悪く、上下水平5m程で浮遊物が多くて白く濁っています。
2_20220320155101
はぐれないようにガイドさんの後方2m位に付き、ゆっくりと水深をとって行きました。
魚礁のある場所は水深12mくらい。
目的の水深に到達し、しばらく海底の砂地を移動すると、前方に城塞のような塊がうっすらと見えてきました。
これが数年前に設置された人工漁礁です。
3_20220320155101
既に海藻や海苔に覆われており、これが海底にそそり立つ様は幽霊船を彷彿させます。
テングダイはこれに棲み着いているそうな。
居るかなぁ・・・ガイドさんと二手に分かれて探す予定でしたが、何の、すぐに見つかりました。
でかい!これがテングダイかぁ・・・。
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体長は35cmくらいで自分の大きさに自信があるのか、ギロリと私をひと睨みして逃げるふうでもなく、悠然と泳いでいます。
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テングダイは主に小笠原諸島や伊豆諸島南部に多く棲息する魚なんです。
そういった所では、水深20mくらいの所に数尾が群れになっているとのことです。
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伊豆半島にも居ることは居るらしいのですが、数は少なく、棲息する水深が30~40mくらいの潮通しの良いところで、しかも単体でいることのほうが多いそうです。
7_20220320155201
だから私はこれが初見。
興奮して数十カット撮影し、動画まで撮って大満足です。
周りに他のダイバーが居なかったことも幸運でした。
次がベストショットかな?
8_20220320155201
可愛いでしょう?
下アゴの唇の下面にショボショボの髭が生えているのが、この魚のチャームポイントです。
動画も視て下さいね。

これで満足、もう上がっても良かったのですが、ガイドさんが少し深場まで行ってみましょうと言うので、そのまま水深をとって行きました。
水深24mに到着、海底に置かれたビール瓶には・・・ミジンベニハゼが住んでいました。
9_20220320155201
瓶の奥を良く見るともう一尾見えたので、ペアで棲んでいると思われるのですが、もう一尾は出てきませんでした。
10_20220320155201
これは早々に諦めて移動、別の被写体を探します。
少し移動したところで、ガイドさんが海底を覆うように生えた海藻を指さしました。
11_20220320155301
うん?良く見ると、海藻の一部の色が違うような・・・あぁ、海藻に小さなサンゴタツが付いています。
体長は3cmくらいかな。
12_20220320155301
大きくて円らな瞳が私を見つめています。
可愛いなって、これも数カット撮影して移動。
結局、深場の魚はこれ以上見つからず、諦めて水深5mまで戻り、安全停止を行って12時28分、浮上しました。
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44分間の短いダイビングでしたが、念願のテングダイを撮ることが出来て満足の1本でした。
機材干し場の横では、もうナノハナが満開。
14_20220320155301
ショップの女将さんにそのナノハナの話しをしたら、あれはセイヨウカラシナだと笑われました。
何処からか種が飛んできて根付いたのだとか。
まぁ、いずれにしても楽しい一日でした。
では!

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
良かったですね。
面白いお顔のお魚に出会って動画も
良かったですよ。
鯛の種類ですか?
食べたら美味しい??
すみません。

マコママさん、こんにちは!
テングダイ、楽しんで頂けましたか?
美味いかどうか?
ネットで調べてみましたが、美味いそうです。
ただ、殆ど流通していないそうです。
地方の魚屋には並んでいることもあるとか。
見かけたら買って食べてみますよ。

テングダイ初見・初撮りおめでとうございます。
初見の興奮と嬉しさは鳥撮りにも通じるものがあってよく分かります。
テングダイ、口元に特徴がありますが外見上からはシロートの自分にはイシダイの様な?
ベストショットの1枚、目の虹彩迄分かる会心のショットですね。
すばらしい!

面白い横顔ですねテングダイ。
こんな特徴のある顔は初めて見ます
暖かい時期に海流に乗ってやってきたのでしょうか
小笠原に行かなくても見れてラッキーですね
それにしてもガイドさん
プロとはいえ、目を凝らしてみないとわからない個体を見つけるのはすごいです
上得意様のFUJIKAZEさんの為に 
今回は何を披露しようか 普段散策してるのかもしれませんね(^^♪

こんにちは。
 
2本目ダイビングでも、数は多くは無くても、希少なお魚さんとの
初対面や、可愛い子たちとの出会いがあり、素適な時間に
なられましたね。
テングダイは結構大きいのですね。ヒゲはよく分かりませんでしたが
口元がぐっと突き出ているのも特徴なのかな?と思いながら拝見しました。
人工漁礁の主のような雰囲気に見えます。
人工漁礁は格子状に組んだ鉄筋のようなものでしょうか。
ビール瓶も魚の住みかのために沈めてあるのですね。

テングダイ、知っていたら達人級の魚貝類物知り度だそうです。
ふふっ、FUJIKAZEさんのおかげでにわか達人ですっ^^♪
探すこともなく出会えて、さすが持っておられる♡
海底のビール瓶、海藻が生えてすごいですが、
小さなミジンベニハゼの住みかとなっているのですね。
瓶の口の大きさと比べると本当に小さいのがわかります。
可愛く撮れて素晴らしいです。
サンゴタツもカメラ目線がもらえてグッジョブでした笑
セイヨウカラシナもセイヨウアブラナも菜の花ですよね(*^-^*)v

country walkerさん、こんばんは!
ありがとうございます。
魚撮りも鳥撮りもこの辺りは共通ですね。
初見で胸躍りますよ。
確かに縞模様の色が黄色で無ければイシダイに似ているかな。
なんでも、味も美味しいそうですよ。
この魚、よほど自分の大きさに自信があるのか悠然と泳いでいて、私を怖がりませんでした。
かといって、人に餌をねだるでも無いので、本当に野生な魚でしたよ。
いつまでも居ついて欲しいものです。

hiroroさん、こんばんは!
ガイドさんの話では、大瀬崎でも水深40m以上の深場に行けば見ることが出来る魚だそうですから、思うに、たまたま浅場へ来てみたところ、住みやすそうな魚礁を発見したのでしばらく住むことにした・・・ってところではないかと思いますよ。
いずれは居なくなると思います。

このガイドさんとは25年くらいの付き合いです。
どちらかというと、大瀬崎は私の方が少し早いかな。
大瀬崎に数あるショップでもトップ1、2を争う様な優秀なガイドさんですよ。

ポージィさん、こんばんは!
はい、テングダイの他にも久しぶりにサンゴタツなんて見たわけですが、どうでもよくなり、おざなりになってしまいました。
それくらいテングダイには感動しました。
この魚は、水中で見ると時に大きく感じますよ。
人工漁礁は、正方形のコンクリートブロックをいくつか組み合わせ、わざと隙間を空けて連結させ、魚の住処としたものです。
沈むシーンを見ていましたが、おそらく6tくらいではないかと思いますよ。
ビール瓶も、もちろんワザと沈めた物。
もっとも、ビール瓶は厳密に言えば廃棄物の不法投棄に該当するのですがね。

サファイアさん、こんばんは!
テングダイはラッキーでした。
今年のけっこうな量の運を使ってしまった感がありますよ。
ビール瓶は、何処かのショップのガイドが沈めた物だと思います。
もちろん、ミジンベニハゼの住処のなることを期待してね。
あのくらいコケが生えないと魚は住み着かない様です。
サンゴタツは久々に見ました。
まだ幼魚なので、これが大きく成長することに期待しています。
色も、赤く変われば良い被写体になりますよ。
これからの海は暖かくなって、賑やかになってくるので楽しみです。

こんばんは♪

人工漁礁は、シルエットでもリアル画像でも独特の世界観がありますね。
これまた賛否あるかもしれませんが、海底世界の写真的表現としては
かなりの逸材ではないか…と、個人的にはそう感じられました。

billさん、こんにちは!
写真の魚礁は静岡県が沈めた物で、魚を増やす計画に基づいて計算して沈めており、完全に合法な物です。
ミジンベニハゼのビール瓶は、何処かのショップのガイドが、ミジンベニハゼが棲み着くことを期待して、勝手に沈めたもので、県の許可は受けておらず、廃棄物の処理および清掃に関する法律に違反しています。
大瀬崎にはこの様な、合法な物が2基、非合法な物は無数に沈んでいるんです。

私が思うに、静岡県も魚礁を沈めるのであれば、コンクリートブロックを繋いだ物では無くて、水族館の展示水槽の様な、もう少しお金をかけて、自然の岩に近い形に加工した物を沈めれば良いのにって思いますよ。

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