あぁ、豊穣の海大瀬崎(2本目)
みなさん、こんにちは!
ようやく、ダイビングの2本目で更新です。
2本目は、ショップの前面。
11時24分に潜水開始です。
ガイドさんに続いて潜行開始。
透明度が若干落ちた感じです。
一気に水深18mまで潜行して砂地に着底しました。
ガイドさんが指さす海底には、シマキッカイソギンチャクが一つ・・・うん?中にエビがいます。
イソギンチャクエビですね。
もう1尾いましたが、私に気付いてサッと砂地へ降りました。
こちらはアカホシカクレエビです。
連れて帰って、我が家の水槽に入れたい気分です。
そのすぐ傍の赤いウミシダに、赤黒っぽいニシキフウライウオが付いていました。
一見見ただけでは見逃してしまいそうです。
これも巧妙にウミシダに擬態しているんですね。
このニシキフウライウオを撮って移動、水深21mまで降りて行きました。
当時はまだ小雨が降っていたので水深21mまで降りると夕方の様な暗さです。
薄暗い先に、何やら大きな魚影が見えました。
近づいてみると・・・あぁ、大きなクエです。
体長1mくらいはありそう。
私の生まれ育った北九州ではアラと呼ばれており、超高級魚なんですよ。
脂がのった丸々と太った個体です。
大瀬崎の魚は基本誰も獲らないので、こんなに大きな個体を普通に見ることができます。
「鍋にしたら最高だろうなぁ・・・」って、思って近づいたら、私の殺気を感じ取ったのか、サッと身を翻して逃げていってしまいました。
「あぁ~」気を取り直して、別の被写体を探します。
暗い海底をウロウロしていると、ガイドさんが一点を指さしました。
何?・・・あっ、セトミノカサゴだ!
久々に見たなぁ・・・。
セトミノカサゴは、水深50m以上の深場に住むカサゴで、水深21mのような比較的浅い海底(人間にとってはそこそこ深い水深です)で見かけることは希です。
私の接近に気付くと、綺麗な胸鰭を一杯に広げ、尾鰭の長い鰭条をフリフリ逃げて行きます。
私も全速で追尾開始、相手は魚ですから追い付くことは至難の業ですが、兎に角、私も足鰭を力一杯漕いで追いかけました。
何とか数カット撮ることが出来て満足です。
何とも綺麗な個体でした。
これで深場は終了、一気に水深10mまで戻りました。
ガイドさんが匍匐前進を始め、私も真似て進むと・・・あぁ、ハタタテネジリンボウの巣穴が前方2m位の所にあります。
体長5cmくらいかな。
可愛い個体が、ピンと背鰭を立ててホバリングを繰り返していました。
写真を撮りながら、しばらく観察です。
巣穴から赤いテッポウエビが出てきました。
共生しているんですね。
調子に乗って近づきすぎたのか、2尾共に巣穴へ逃げ込まれてしまい、終了です。
そろそろ上がろうという時、ゴロタ石の間に赤いニシキフウライウオを発見。
この個体はとても綺麗。
胸鰭と尾鰭をピンと広げた姿は、まるで飛行機の様です。
数カット撮って終了。
浮上を開始しました。
水深3m、ゴロタ石の上に来た時、銀色のミサイルの様な魚影が眼前を横切りました。
ボラの群れです。
ゴロタ石に生えている苔を食んでいる様。
どの個体も体長40cmくらいはありそうで、迫力がありますが、人間の接近に気付くと、高速で泳ぎ去ってしまいました。
これで全て終了、12時14分、浮上しました。
50分間の潜水時間でしたが、魚も多く見ることができて楽しかったですよ。
大瀬崎って本当に豊穣の海です。
最近、仕事が忙しくてなかなかココログに来ることが出来ません。
次はいつ更新できるかなぁ。
では!
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こんにちは。
2本目有り難うございます♡
なにやら難しいお魚の名前です!
覚えきれないですが、沢山、出会えて良かったですね。!
カサゴは胸ビレ?開くと綺麗ですね♡
飛んでいきそう〜!
今月も有り難うございました🙇
投稿: マコママ | 2024年11月30日 (土) 16時14分
おはようございます
待ってましたよ 中々更新されてないのでどうしたかなーと思ってたんですが こうして拝見できて良かったです。で セトミノカサゴって言うんですか?綺麗な魚ですねー 胸鰭を思い切り開いてるのは 多分威嚇してると思うんですが。それにしても海の生き物ってたくさんいますね 改めてびっくりです。で ボラは若い頃良く釣ってきて食べたもんですよ。
投稿: ハッピーのパパ | 2024年12月 1日 (日) 07時28分
ショップの前の海、家から見れば小さな湾内に見えますが
水深もかなり深く、様々な魚類が棲んでいるのですね。
ご紹介頂いた魚の中で知っているのはボラだけ。。
ボラは地元の砂浜で投げ釣りをして随分釣ったものです。
季節は秋から晩秋頃で、今頃が一番美味しいとも聞いております。
個体が大きいので一家で1匹あれば充分、ご近所に配った後、魚屋さん迄持って行った記憶があります。
今では魚屋さんは無いし、頭や内臓付きの魚は貰ってくれる人は居ないと思われますので処分に困るかもしれません(笑)
投稿: c,walker | 2024年12月 1日 (日) 08時39分
マコママさん、こんにちは!
今回のカサゴは深海性のカサゴで、珍しい部類なんですよ。
綺麗でしょう?
本当に飛ぶように逃げて行きましたよ。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 1日 (日) 15時26分
ハッピーのパパさん、こんにちは!
静岡のボラは綺麗な海に住んでいますから食べられますね。
美味いと思います。
釣っても、引きが強くて面白いですよね。
静岡だと、用宗辺りへ行くのですか?
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 1日 (日) 15時29分
country walkerさん、こんにちは!
ボラは、country walkerさんだと、福田漁港の周辺で釣られていたのかな?
私もせいぜい三枚に下ろすことができるくらいです。
もっとも、ボラをさばいたことがありませんが、鱗が多くて固くて大変そうですね。
たしかに、貰った方は大変だと思います。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 1日 (日) 15時34分
🐟海の別世界・・ありがとうございます。
魚たちもこんな風に映してもらったら、嬉しいだろうなぁ~(´▽`*)
それにしても美しい海の中。
まるで整備された水族館のよう・・
いやいや・・そんなものは死にかかりませんね💦
何時も画像で心洗われていますよ~感謝💕
投稿: こころぐ郁美 | 2024年12月 1日 (日) 16時28分
(;^ω^)訂正・・下から2行目
そんなものは箸にかかりませんね
でした。すみませんでしたぁ~m(__)m
投稿: こころぐ郁美 | 2024年12月 1日 (日) 16時31分
こんにちは。
海の中で魚に会うと・・・食する魚は美味しそうに見えるのが面白いです。
色彩も凄く奇麗な魚がいて飽きませんね。
飛行機みたいな魚・・・どっちが頭なのか???。
海の中にいると、ストレス発散が出来ますね。
投稿: マーチャン | 2024年12月 1日 (日) 16時42分
こんにちは
トップのお写真で潜られた場所を拝見して、岸から近く見えるのに
水深が18mとか21mとか、一気に深くなるのですね!
駿河湾は全体的に一気に深くなる形なのでしょうか。
2本目もとカッコイイの可愛いの目が覚めるようなの、
いろいろな生き物たちにお会いになれましたね(^^)v
シマキッカイソギンチャクは触手(というのでしょうか?)の1本1本が
独立した生き物みたいに見えます。その中に隠れていたエビは
指摘されなければ全く気づきませんでした。
真っ赤なウミシダとニシキフウライウオの鮮やかな対照には
びっくりしてしばらく目が離せませんでした。
鮮やかといえばセトミノカサゴもですね! ヒレを広げたら
こんな鮮やかなブルーが!! 奇麗でびっくりです。
普段は水深50mのところにいる魚なのですか。 ご覧になれて良かったですね。
ボラは名前は知っていますが、食べたこともなければ姿をちゃんと見るのも
初めてです。
いや~ 今回も楽しませていただきました。有難うございます♪
投稿: ポージィ | 2024年12月 1日 (日) 16時46分
こんばんは♪
海中世界の入口を空から撮った写真でスタートする辺りがいいですね。
個人的には、アカホシカクレエビとセトミノカサゴが気になりました。
手足の長いヒトデの様なニシキフウライウオも面白そうです。
ボラといえば、残念ながら食したことはないのですが、刺身が絶品と聞いて
それ以降、ずっと気になっています。
投稿: bill | 2024年12月 1日 (日) 21時24分
お早うございます
難しい名前ばかりで覚えきれませんがどれも奇麗なお魚ばかりで
見ていて楽しかったです
FUJIKAZEさんのように海に潜って沢山の魚と遭遇出来たら
楽しいだろうなと思いました
お忙しい中での更新有難うございます
投稿: ゆめちゃん | 2024年12月 3日 (火) 09時05分
こころぐ郁美さん、こんばんは!
写真は自己満足です。
と、言っても、撮った写真を誰に見せる訳でもないので、見せたくてこのブログを始めたようなものです。
私は水族館が大好きです。
ダイバーでなくても、誰でも水中生物を見ることが出来るなんて素敵です。
子供が水族館で海に興味を持って、将来、海に関する仕事に就く、趣味でダイビングを始める・・・最高ですね。
水族館は偉大です。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 3日 (火) 22時15分
マーチャンさん、こんばんは!
飛行機みたいな魚は、矢印?の先が口なんです。
拡大してみると可愛い目が分かりますよ。
潜るとストレスが発散・・・そのとおりです。
私の場合、2日間くらいはストレスが無くなりますよ。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 3日 (火) 22時18分
ポージィさん、こんばんは!
はい、駿河湾は日本一深い海、概ね水深30mから先は崖で、真っ暗に落ち込んでいます。
地獄の底を覗くような感覚ですよ。
イソギンチャクの触手は、不思議ですね。
私にも一本一本独立して動いているように見えます。
だから見ていて飽きませんよ。
我が家の水槽にもキッカイソギンチャクが居ますが、私は夜、ウイスキーグラス片手に見ています。
ウミシダ、ニシキフウライウオ、セトミノカサゴ・・・どれも美しいです。
きっと神様がデザインしたのでしょうね。
センス良いな。
ボラは洗いにして酢味噌で食べると最高ですよ。
たまにスーパーの鮮魚コーナーでも見かけるので、試して見て下さい。
飽きませんよ。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 3日 (火) 22時28分
billさん、こんばんは!
大瀬崎は、たまにヘリで通りかかると必ず撮ってしまいます。
だから同じ様な写真が沢山ありますよ。
アカホシカクレエビは、大瀬崎には沢山居ます。
だから1尾くらい連れて帰りたいのですが・・・もちろん泥棒になるのでやりません。
ニシキフウライウオは、タツノオトシゴの仲間です。
そう言えば似ている・・・でしょう?
ボラは洗いにして酢味噌で食べると最高ですよ。
小名浜港内にいるヤツは少し臭いかも知れませんが、海岸で釣るヤツはきっと美味いですよ。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 3日 (火) 22時33分
ゆめちゃんさん、こんばんは!
ダイビングを始めた時、色々な魚を見て面白くなり、名前を憶えようと1万円以上もした高価な魚図鑑をなけなしの小遣いを叩いて買いました。
だから詳しくなりました(笑)。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月 3日 (火) 22時40分
こんばんは。
赤いウミシダは派手でインパクトがありますね。
眼が釘付けになりましたよ。
「赤い」セトミノカサゴに「赤い」ニシキフウライウオ
赤っぽい海の底・・・
赤色には元気がもらえますね。
今年は何故か赤い色が無性に見たくなり
クリスマスの飾りを思い切り赤にして楽しんでます(^^)
きれいな紅葉がまだ見られないからかも。
投稿: ナルコユリ | 2024年12月 5日 (木) 23時14分
ミノカサゴ
まだ子供の頃、釣り好きの父が釣ってきたことあったような
おぼろげな記憶があります
トゲトゲしていたな~と思った
でももう死んでいたから綺麗な鰭を閉じたままだったので
こんなにきれいだったのだと 改めて感心しました
投稿: hiroro | 2024年12月13日 (金) 11時50分
ナルコユリさん、こんばんは!
ウミシダは、植物ではなく動物なんですよ。
不思議でしょう。
赤っぽく見える海底は、ゴロタ石に赤系のコケが生えているからなんです。
モミジですか?
私も仕事が忙しくて見に行く暇は有りませんでしたが、先日、山寺で僅かに残っているモミジを見てきました。
載せますから見て下さいね。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月14日 (土) 22時07分
hiroroさん、こんばんは!
ミノカサゴはどれも綺麗ですが、このセトミノカサゴは特に綺麗な種なんですよ。
成魚はダイバーでは行きにくい深場にいることが多いので、今回の様な浅い水深で見ることが出来たのは幸運でした。
幼魚であれば、割と浅いところでも見ることが出来るのですがね。
ミノカサゴ・・・煮魚にすると美味しいですよ。
投稿: FUJIKAZE | 2024年12月14日 (土) 22時11分